プロペラの服部まこことひろせさんの海外アート・レポートに対抗して、
私は日本の誇れる文化、ペナント・レポートをいたします。
プロペラBBSのコアな読者の方なら、私が昨年の暮れからペナントに
たいそう惚れこんでいることは御存じでしょう。ペナントにこだわり、
その成立過程や意味を調べたり、各地でペナントを探そうとしました。
しかし探しはじめて改めて気付いたことには、本当に今、ペナントが瀕
死の状況におかれていることが分かったのです。日本の代表的な名所の
土産もの屋にすらペナントが置いていない!現在のペナントを探すのは、
ほとんど無理だとあきらめておりました。
しかし、ペナントにこだわりはじめて約9ヶ月にして、ペナントが大量
に保存されている部屋があるという情報が飛び込んできたのです!その
情報をくれたのは、ここでも何度か話題に出した、路上観察学会京都支
部もやっていたという若いお坊さんである井上迅さんという方でした。
なんでも、自分のお寺の檀家さんであるところの老夫婦が息子家族のも
とへ引っ越すことになったのであるが、それにともなって、それまで住
んでいた家にあるものを処分しなければならない。だから、部屋を見て
もらって欲しいものがあったらなんでも持って帰って下さいという話。
井上さんが一度物色(?)しに部屋を見せてもらったところ、ここがす
ごいのなんの!というのも、老夫婦の息子さんが高校生くらいまで使っ
ていた子供部屋がそのままの状態で残っていたのです。今40代の半ば
くらいの息子さんなので、20年以上前の子供部屋がそのまま化石のよ
うに保存されたようなものだといいます。井上さんがその部屋を見て何
より驚いたのは、なんと、天井一面に日本各地のペナントが貼られてい
たのです。私がペナント好きなのを知っていたので、急いで連絡をして
下さった次第。
そして今日、ペナント仲間のプロペラトリオと井上さんとその奥さんの
5人でそのペナントのあるお宅へお邪魔したのでした。(No.2へつづく)
▲檀家さんのお宅へむかうペナント探偵団