[98/03/28]

キリン企画書1

ここに、今度10月の末に大阪難波のキリンプラザ大阪でやる企画書の第2案を公開する。これから10月に向けて、少しずつ決まった資料をアップしていくつもりだ。僕は結構他人の制作プロセスが気になる方なので、きっと他の人もそうだと勝手に考えたのだ。

この資料を基にしたミーティングを昨日キリンプラザで開いた。メンバーはプロデューサーの立川直樹氏と、栗田氏らキリンプラザ陣。反応は意外と好意的で拍子抜けしたが、いくつかの提案があった。

指摘があったのは、まずオブジェを5点展示するとした僕の案に対し、立川氏はもっとコンセプト文や文字にした研究成果みたいなところにも力を入れるべきだとして、仮タイトルとして「健康・山宮隆の思考と実験」そして、よりでっち上げ色を強めたやり方を提示、僕もそれは乗り気になる。しかし肝心のタイトルにキリンサイドは難色を示した。

「確かに健康は企業コンセプトにあっているが、それを茶化すのがどうも...」
この辺厳しいなと思ったが、タイトルの件は次回に持ち越された。

また、予算について、僕はこれ以上バイトするのも大変なので、何とかなりませんかねーと匂わせていたのだが、「直接生活費を請求すると苦笑されるよ」といわれた。制作費やギャランティといった形でやんわりと計上するものらしい、この辺親切に教えてくれるのがキリンのありがたいところだ。

go PROPELLA

go drawing

[98/03/27] 山宮隆 キリンプラザ個展について ■ タイトル ・山宮隆の健康実験室 ■ 内容 ・山宮隆が独自に考案、制作したインチキ健康器具の展示を行う。 ・観客には実際に作品に触れ、体験してもらう。 ・山宮隆がインストラクターに扮した説明ビデオの上映。 ■ 意図 今回の「健康実験室」は、「健康器具」を通して現代社会の中での人間と機械のありよ うをテーマにした展覧会である。 近年の技術開発では、いかに効率的で優れた製品を開発するかといった問題に加えて、 人と製品との間の接点、いわゆるインターフェースの部分により大きな注意が払われるよ うになりつつある。そんな中で、そこには人間工学のような合理的な思考では捕らえるこ とのできない様々な問題が潜んでいる(一例として、能率が悪いと指摘されつつ変更不可 能なキーボードの配列を挙げておく)。 一方で、健康器具とは、まさに不合理な人間の欲望を体現した装置である。古くは平賀 源内のエレキテルからニコラテスラの高周波装置、そしてかつて流行ったぶら下がり健康 器まで、科学的な文脈を超えて素直な人間の願望を満足させてきた。今、この健康器具を 改めて見直すことによってこれからの技術のあり方が見えてくるのではないだろうか? また美術の分野で最近広がりつつあるインタラクティブ・アート(見るだけでなく、参加 し、体験できる作品)への、自分流の意見表明としたい。 それらの作品は作者の多大な思い入れに反して、多くの場合できの悪い体感ゲームとし てしか捕えられる。しかしこの「健康実験室」は体験できるだけのの展覧会ではなく、人 によっては健康にもなる展覧会なのだ。 ■ 作品 ・大小のオブジェを5点ほど展示(すべて新作) ■ 展示 ・キリンプラザ4F 自然光 やけに明るいイメージ ■ 予算 ・材料費 ... \ ・制作機材 ... \ ・アトリエ/倉庫代 ... \ ・山宮隆の生活費 ... \ ・宣伝、運搬、外注、人件費を除いた計 ... \ ...まだ内緒